2010年11月2日火曜日

夢の続きを?三重スリーアローズ:/4 02年夏の甲子園出場?前田敬文主将 /三重

 <THREE ARROWS MIE>
 ◇野球がすべて、就職せず 「活躍見せ、両親に恩返したい」??前田敬文主将(25)
 投手が投球動作に入ると、一塁コーチャーズボックスから二塁走者に大きな声が飛んだ。「ないない、ゴーゴー」
 主将として三重スリーアローズを引っ張る前田敬文選手(25)は、桜美林高(東京)の一塁手として02年夏の甲子園に出場した。卒業後は大学野球の聖地、神宮球場でプレーしたいと、青山学院大に進学。プロの夢を抱き始めた。
 だが、一般入学だった前田選手は、スポーツ推薦の選手たちとの実力の差を感じた。大学では審判や記録係など裏方の仕事に回ることが多かった。4年間、一度もレギュラーの座をつかめなかった。
 卒業時、社会人野球に進めればと、明治安田生命の練習に参加したが、入部の誘いはなかった。当然、プロからも声はかからない。野球を続ける選択肢はないに等しかった。
 「中途半端なまま終わりたくない」。就職せず、クラブチームで野球を続けた。父の秀夫さん(58)は「頑張れ」と応援してくれた。「就職してほしいという気持ちはあっただろうに」と父に感謝している。
 平日はジムのインストラクターや飲食店などでアルバイトをし、土日になるとクラブチームの西多摩クラブ(東京)で野球を続けた。09年秋、独立リーグのプロテストに合格。念願の日本プロ野球機構(NPB)への道が開けた。
 練習で送球動作のフォロースルーを確認したり、一歩目を意識した走塁練習に取り組む。バットの芯でとらえる技術には自信がある。筋力トレーニングでパワーとスピードに磨きをかけようとしている。「いい時も悪い時も、明るくしていればいいことがやってくる」。前向きな性格は、チームを陰で支える仕事に長く携わっていた経験から身についたものだ。
 3日に津球場で行われた開幕戦にライトで先発出場し、東京から駆け付けた秀夫さんら家族に元気な姿を見せた。「野球が僕のすべて。プロ挑戦を後押ししてくれた両親に活躍する姿を見せて恩返ししたい」。野球をできる喜びに満ちあふれた笑顔がまぶしかった。【福泉亮】=つづく
〔三重版〕

4月6日朝刊

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引用元:SEOブロゴ | 豊橋市

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